あけましておめでとうございます。サードプレイスの代表中西です。
地震に事故に波乱の幕開けとなり、自分の無力さを痛感している次第です。
いつかサードプレイスも影響力のある団体となり、障害児者を支援できる団体になれればと強く感じました。
政策提言とは
新年一発目に何を書こうか迷いましたが、やはり、サードプレイスの理念にもなっている政策提言に関して今日は少し、説明させていただこうかと思います。
私がはじめて、政策提言なるものをはじめたのは、産科医療補償制度の問題でした。詳細は割愛しますが、この制度ではかなり当事者にとって理不尽な制度になっていました。
そこで、当初は政策提言なるものを言葉は知っておりましたが、自分がまさかするとは思わず、個人で産科医療保障制度を運営する日本医療機能評価機構にアクションを起こしておりました。
産科医療補償制度の政策提言は“怒り”が原点
ま、一言でいうとあまりお勧めしません笑 かなり疲弊しました。私がもともと記者職を経験しておりましたので、平行線の会話や、威圧的な態度をとられることに少しは慣れていたものの、仕事とは違って子供のことですし、メンタルがやられないわけがありません。でも、やられたらやりかえすの半沢直樹精神で、とりあえず、私の中で、疲弊している母親に対する態度ではなことは間違いなかったので、そこは絶対に許せず(一番苦労したのは、電話にまったくでなくなったことです)。こちらも感情は消し去り、理屈を並べまくり、理詰めでせめていったわけですが、最後に先方が、「戸籍を送れ」という発言で私、本気になりました。
向こうの理由は「あなたが親かどうか認識できない」というもはや、理由も意味もなさない回答で逃げ切ろうとしたのです。送ってやりましたよ。そして、もう産科医療補償制度運営部だけの問題ではないので、「日本医療機能評価機構としての対応として認識している。個人情報をまさか、個人の職員の判断だけで取得しているわけではないですよね?」と。問い詰めました。
結果、その個人の判断だけの問題で、大問題になったわけです。
そこから、頑丈にかかったドアをこじ開ける。まさに、この表現が一番しっくりきます。のように、周囲から固めていったわけです。
最初は問題提起している専門家、今回は、弁護士の方の支援をいただき、また、産科医療補償制度の運営している委員にコンタクトを取り、面談し、進めていったわけです。
当事者の本気が結果を左右する
これを話し出すと終わらないので、はしょりますが、何が言いたいかというと、悲しいかな、本気で制度を変えようと思うのであれば、当事者が本気になるしかないのです。
文句だけいうのは簡単で。それで、終われるならそれにこしたことはありません。
でもやはり、理不尽や納得いかない、そんな心と付き合うのが、自分自身がストレスなのであれば、本気で行動するしかありません。
行政の窓口で言うだけではなく
・専門家を巻き込む
・政治家を巻き込む
・メディアを巻き込むこの3つのポイントが必須です。
産科医療補償制度や所得制限では多くのメディアが記事化してくれました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231221/k10014295471000.html
障害児の福祉サービス “所得制限撤廃を” 当事者団体が要望 | NHK
【NHK】政府が少子化対策として児童手当の所得制限撤廃を進める中、障害がある子どもの福祉サービスについても所得制限を撤廃し
www3.nhk.or.jphttps://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/423248
障害児福祉の所得制限で“所得の逆転” 「我が家の方がたくさん納税しているのに」当事者家族の悲痛な叫び | TBS NEWS DIG
筆者は2023年2月、障害児福祉の所得制限に苦しむ家族を取材し放送した。この家族には重度心身障害のある息子がいて、車いすや
newsdig.tbs.co.jphttps://www.asahi.com/articles/ASR755Q6PR75UTFL00F.html
産科医療補償制度、個別審査で対象外の子に1200万円給付 自民党:朝日新聞デジタル
出産時に子どもに重度の脳性まひが残った場合に、3千万円を支払う「産科医療補償制度」をめぐり、自民党の社会保障制度調査会医
政策提言で一番大事なのは問題を可視化するプレゼン資料
そして一番大事なのは、材料集めです。専門家や政治家を本気にさせるため、納得させるための資料が必要なのです。
産科医療補償制度では過去の膨大な議事録を読み漁り、そして、整理し、問題を提起していく。最初は一人だったので、副代表が入ってくれてかなり負担は減りましたが、これがないと何もはじまりません。
所得制限に関しても、会員が資料を集め、作ってくれたからこそ、撤廃にいたりました。
関西キッズ機器展で、お話を伺い、共通していたのは行政へのジレンマでした。
そのジレンマを解消するためには、当事者が本気になるしかありません。
サードプレイスは、活動の成果もあり、政治家の先生方とのパイプを作ることができました。
みなさんが本気で変えたい制度やそして、本気の心があるのであれば、ぜひ、政策提言をご一緒できればと思います。
私自身、プロデュースしていくことは可能ですが、資料制作に割く時間がなく、そこを整理し、資料にまとめていただけるのでしたら、いつでも、政策提言という形にして問題提起していく所存ですので、みなさま、ガッツがある方は、ぜひともご一緒いたしましょう!
政策提言に少しでもご興味あります方は、1月12日21時半~ サードプレイスの政策提言団体「こどもまんなか障害児福祉を望む親の会」の報告会がありますので、ぜひ、ご参加ください。ご参加希望の方は、こちらから、DMにてご連絡ください。
サードプレイスのHP
こどもまんなか障害児福祉を望む親の会のHP
この記事の担当者
中西美穂
NPO法人サードプレイス代表。ノンフィクションライター。保育士。双子の次男が脳性まひ。現在、普通学校の支援級併用で通学。三男もいる多子家庭家族。