「障害がある我が子の将来が不安。どのように備えればいい」と思うのは、障害を持つ子供の親であれば、誰しもが感じること。
“成年後見制度”を聞いたことはあるけれど、いったい、どういったもの? いずれかは支援学校などで教えてもらう機会もあるかもしれないけれど、今、知っておいても損はないはず。
11月25日に開催された、司法書士の大和田健介氏による成年後見制度勉強会の詳細を少しお伝えしたます。
そもそも成年後見制度は以下のように説明されている。
「成年後見制度とは、知的障害・精神障害・認知症などによってひとりで決めることに不安や心配のある人が、いろいろな契約や手続をする際にお手伝いする制度です」
厚生労働省
なんとなくは理解できるのだけれど、親としては手続きをどうしたらいい?どのタイミングでしたらいい?と疑問や不安だらけ。
―どのタイミングで成年後見制度を考えたら良いのでしょうか?
大和田氏「ケースバイケースで違いますが、成年後見制度そもそもというより、将来、この子がどう生活していくか、親と一緒に過ごすのか、施設に入るのか、将来を見据えて、考えることは今でも早すぎることはありません」
―成年後見は絶対に必要なものなんでしょうか?
大和田氏「絶対ではありません。いなくても別に問題はありません。兄弟や親が管理しても構いません」
―兄弟や親でもなれるもんでしょうか?
大和田氏「裁判所が決めるので、親族に借金などの問題がなければ認められる場合が多いです」
ー身寄りがない場合は制度を使ったほうがいい?
大和田氏「そうですね。収入によって、後見人に支払う金額が変わってきますが、平均的に月2~3万かかります」
―手続きは難しいですか?
大和田氏「そこまで難しくはありませんが、時間はかかりますので、そこだけ留意していただければ」
乳幼児、小学生の親にとってすぐに成年後見制度が必要になるわけではないけれど、大和田氏は「遺言書は今でも書いた方がいい」とのこと。それはいつ親がどうなるかわからない。特にシングルの場合は、早めに動いたほうがいいとのことだった。
成年後見制度をさらに知りたい方は、勉強会にご参加してみてください。
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司法書士による後見人勉強会|NPO法人サードプレイス (thirdplace-npo.com)
※500円を選択してお支払いください。12月10日までの配信となっております。