福祉制度

夫よりも良き理解者?相談支援専門員とは

障害児を持つ親の味方「相談支援専門員とは」

 

こんにちは。今年の4月から特別支援学校小学部に入学をした娘をもつクロです!

娘の写真

とても素敵な先生に恵まれたおかげもあり、娘は毎日楽しそうに学校で過ごしているようです。親としてはこの選択でよかったんだなと思え一安心しているところです。

さて、皆さんは相談員さんの契約はされていますでしょうか?

ここでいう相談員さんとは相談支援事業所に属する「相談支援専門員」さんのことを指します。

相談支援専門員

サービス等利用計画についての相談及び作成などの支援が必要と認められる場合に、障害者(児)の自立した生活を支え、障害者(児)の抱える課題の解決や適切なサービス利用に向けて、ケアマネジメントによりきめ細かく支援するものです。

https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/service/soudan.html

参考 厚生労働省HP

相談員さんを契約するまでの経緯

 

娘が療育園に通っていた際、勉強会などで、「相談員さんをつけるのはおすすめだよ」と聞いていました。しかし、どうもその契約までなかなか至りませんでした。

なぜなら一度役所に相談をしてみた際に、何枚にもわたりずらずらと連なった事業所のリストを渡されたからです。

こんなに多くの中から選ぶことは難しいし、しかもどんな人が対応をしてくれるかわからないし・・・

また、前述の勉強会の際に相談員さんの数は足りていなくて、断られることが多いとか、対応待ちになることが多いなど聞いていたので、電話嫌いの私にはハードルが高くズルズルと年長まで相談員さんはつけずにきていました。

娘の卒園も間近になり、いよいよ放課後デイを探さなければいけないなという時に、同じ療育園に通っているお母さんから「いい相談員さんがいるよ」と声をかけてもらいました。

ここはとてもラッキーだったなと思っているのですが、とても優しく経験もある相談員さんだったのでトントン拍子に契約までさせてもらいました。

相談員さんはどのような仕事をするの?

 

主な仕事は二つ「サービスの利用支援」と「継続サービス利用支援」です。

サービス利用支援

サービス申請に係る支給決定前にサービス等利用計画案を作成します。支給決定後、事業者等と連絡調整等を行い、サービス等利用計画を作成します。

継続サービス利用支援

サービス等の利用状況等の検証を行います(モニタリング)事業所等と連絡調整を行い、必要に応じて新たな支給決定等に係る申請の推奨をします。

https://www.mhlw.go.jp/content/11704000/000707198.pdf

参考 厚生労働省「計画相談支援の仕組み」

クロ家の場合実際どのような支援を受けたか

 

ランドセルを背負った小学生のイメージ写真

契約時に娘の様子もみてもらい、家族がどのような事に困っているかなどのヒアリングをしてもらいました。

ちなみにクロ家の場合、

・放課後デイを探してもらいたい

・長時間睡眠ができず中途覚醒があるので睡眠不足で困っている。いいところがあればショートステイも利用してみたい

・少しずつ体格も大きくなっているので、入浴介助も気になっている。いい事業所さんがあれば利用してみたい
という話をさせてもらいました。

放課後デイもたくさんありますが、どの事業所でもいいわけではありません。

娘は重度心身障がい児ですが、よく動き医ケアもないので重症児デイサービスよりは発達障がいの子たちが通うような放課後デイサービスを希望していました。

色々細かくヒアリングをしていただき、まずは急ぎで決めたかった放課後デイをさがしていただき、見学をしていきました。

文章で書くとあっという間に終わりそうなものですが、放課後デイサービスは定員が決まっており、空きがない状況ということが多々あったようです。

また、歩けない娘を発達障がいの子たちが通うようなところに入れようとしても、人員が足りないということで多く断られてしまったようです。

遊具で遊ぶ女の子

私は電話が大の苦手ですし、障がいの事を事細かに何度も聞かれるのはメンタル的にしんどい作業になることはわかっていたので、そこを代わりにしていただけたことはとても助かりました。

見学も一緒に同行してくれたおかげで、ちょっと気になるなと思う点などを率先して聞いてくださったり、見学を終えた後、「あそこはちょっと安全面で娘には危ないのではないか」など一緒に考えてくださったのもとても心強かったです。

また同じようにショートステイも2箇所見学に行き、無事納得のいく事業所さんでお世話になることができています。

定期的に面談(モニタリング)があるので、その時に困っていることや放課後デイの利用状況などをお伝えしています。今まで一人で色々考えたり悩んだりしていたのが二人三脚で家族と同じ目線で親身になってくださるので本当に心が救われています。
是非サードプレイスの皆さんの中でも相談員さんがついていないよという方は早めに契約をしていただくことをお勧めします!

 

相談員さんはどうやってさがすのがおすすめ?

 

ズバリ、できたら紹介が一番おすすめですね。

家族の悩みや、子供の障がいについて事細かく話すので、やはり信頼ができる人がいいですよね。長い付き合いになりますし、かなりデリケートな悩みまで話すのでこの人になら話せるという相手でないと、相談員さんをつけてもしんどい思いをしてしまうかもしれません。
障がいの受け入れ方は人それぞれで、正解はないかとも思いますが、障がいのある子供の事を相談員さんに何度も「かわいそう」と言われてとても傷ついたというお母さん友達もいました。
友達や先輩お母さんに相談員さんをつけているか、いい相談員さんだったら紹介してと、と聞いてみるのが一番いいのではないでしょうか。

また、紹介の場合も自分で事業所リストからさがす場合も絶対に考えて欲しいのが、自分たちの住んでいる地域の事業所かどうかです。

今回初めて相談員さんをつけたので、何が大事かわからず、紹介をしてもらった少し離れた地域の相談員さんに私はついてもらいました。

担当している地域が違うということでどの放課後デイの評判がいいか、どこに新しく放課後デイができたかなどに関しては、情報が少ないようでした。

実は結局、放課後デイを探すのも相談員さんが探してくれたところではなく、自分で探した場所に決めたので、もっと自分たちの住んでいる地域の事業所であれば、デイさがしは簡単だったのではないかなと感じています。

私の場合は今の相談員さんの人柄がとてもあっているので、地域外ではありますが、このままお世話になろうかなと思っています。

 

まとめ
障がい児の家族を支える存在になってくれると思うので、子供が小さい頃から相談支援専門員さんをつけるのはとてもおすすめです。
信頼ができて色々な困り事を相談ができそうな人柄か、また自分たちの住んでいる地域に近い事業所かどうかを考慮しながらさがしてみてくださいね!