小学1年生の娘にとって初めての長い夏休み。どうなることかとハラハラしていましたが、放課後等デイサービス(以下、放デイ)のおかげで生活リズムを崩さず、母娘ともストレスなく終えることができました。
前回は相談員さんと放デイを探した話題でしたが、今回はさまざまな放デイの事業所を見学した保護者として、これから探し始める方や、今のままでいいのか迷っている方に向け、どんなポイントが大事か、我が家の場合は何を重視したかをお伝えします。
私の娘は特別支援学校に通う重度心身障がい児です。身体障害者手帳1級、療育手帳は最重度から2番目の級で、発語がなくコミュニケーションを上手に取ることができません。医療ケアはなし。移動は主にハイハイですが、最近は車椅子でも活発に動けるようになってきました。現在3カ所の放デイを利用しています。
思い返せば就学前、私は10カ所以上の放デイを見学しました。娘の障がいの特性上、介助量が多くなるため、安心してお任せできるかどうかしっかり確認したい気持ちが強かったからです。事業所を選ぶ際、まずお伝えしたいのは「できる限りしっかり見学する」ということ。私たち親は放デイに通ったことがありませんし、事業所も日々変化しています。比較することでメリット・デメリットが見えてくるので、絶対に1カ所だけの見学で決めないことをお勧めします。
では、以下12のポイントをご紹介します。
子どもに合っているかはもちろん大事ですが、親がスタッフや雰囲気に馴染めるかどうかも実はとても大切。LINEや電話でやり取りするのは親なので、親自身が毎回の連絡でストレスを感じないように、自分とも合っているかが重要です。
―我が家の場合―
意外だったのがスタッフの方が丁寧すぎると、逆にやり取りが苦痛に感じること。「お客様は神様」という扱いではなく、「一緒に子どもを育てていく」関係になりたいと思い、私が話しかけやすいスタッフがいるかどうか確かめました。
身体障がいがある子は、ものが多いとコケてしまったり怪我をしたりしやすいです。整理整頓されていないと、片付けを学ぶこともできません。それができない事業所に、子どもの衛生や安全をしっかり守ってもらえるとは思えませんよね。
―我が家の場合―
娘は落ちているものを口に入れてしまうことがあるので、床に小さいおもちゃが落ちていないか、落ちてもすぐに拾って戻せるくらい周りは綺麗かどうか気になりました。自分で歩いて探索できないので、パッと見てものがどこにあるかわかる収納の仕方、いつも同じところにものが置いてあるように整理整頓されているかを見ました。
事業所によっては送迎の対象が地域の小学校だけとか、15分以内なら送迎可能など、制限がありました。自宅や通う学校に送迎できるかどうか、身体障がい児に対応できるチャイルドシートがあるかも聞いてみてください。長期休暇中は車に乗ってみんなでお出かけなどもあるので、安心して長く座れる椅子は必須。ない場合は事業所に準備してもらうか、自分で準備してお願いする方法もあります。
―我が家の場合―
体幹機能に障がいがあるため、健常児用のジュニアシート(座面のシートのみ)に座ることができません。そのため障がい児用のチャイルドシートや、車椅子ごと乗せられる福祉車両を利用させていただいています。
放課後の預かり時間は16時、17時、18時までと事業所によって差があり、長期休暇中のお迎えも10時前から11時、昼食後とさらに差がありました。帰りの時間も同様です。
―我が家の場合―
娘は「朝はとにかく出かけたい」(恐らく朝は出かけるというルーティンが崩れると落ち着かない)ので10時前に迎えに来てくれる放デイを選びました。就学を機に私は仕事を始めたので、長期休暇中も変わらず仕事ができ、とても助かっています。
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